介護業界で見られるキャリアパスの一般例

会議業界の問題点のひとつとして介護職がキャリアパスを描きにくい点がよく挙げられます。
長年施設で働いているのにずっと現場で働くスタッフのまま、昇進もなければ昇給のチャンスもないという声が聞かれることもあります。
そのため、30代に入る頃から介護業界そのものに限界を感じて退職を考えてしまうケースも多いのです。

他の医療・福祉関連の業界と比較しても、キャリアパスの選択肢が少ないのは間違いないでしょう。
逆に言えば早い、段階からキャリアパスを具体的に描いたうえでキャリアを積んでいくことができるとも言えます。
それだけに、一般的なキャリアパスを頭に入れておきたいところです。

まず、「どこまで資格を取得するか」がひとつのポイントです。
介護福祉士の資格取得を目指すのはキャリアパスの第一歩であり、基本的には介護職員初任者研修から介護福祉士実務者研修を経て介護福祉士というルートをたどります。
ここに至るまでだいたい3~5年程度。20代半ば~後半までの段階でここまで達しておくのが理想的です。
介護福祉士になることで一人前の介護職となり、その後さらなるステップアップを目指していくことになります。
目指す資格としては、より高度な介護技術が求められる認定介護福祉士やケアマネージャーなどがその後の目標となるでしょう。

こうしたよりレベルの高い資格を目指しつつ、どんな仕事を目指すのかを決めていくことになります。
例えばケアマネージャー職になるか、施設長など施設でマネジメントの役割を担う職を目指すか、あるいはあくまで現場で活躍する介護職を続けるのか、といった目標です。
まずは資格を取得し、その後その資格・経験に合った地位・立場を目指すのが、介護職によくあるキャリアパスです。